小学校に水筒はいつから・なぜ持っていくようになった？

最近は小学校に水筒を持っていくのが普通になりました。

昔は水筒を持っていかず、水道水を直接飲んでいましたよね。

水筒を毎日用意するのは大変だし、子供の荷物が増えるのも心配……。

この記事を読むと、小学校に水筒はいつから持っていくようになったかや、なぜ持っていく必要があるのかもわかるので、理由もわからず用意するストレスを減らすことができます。

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小学校に水筒持参はいつから始まった？

小学校に水筒を持っていくようになったのはいつからか、明確なソースはありませんでしたが、推察できる材料を見つけました。

小学校に水筒持参はいつからか・筆者の推察

小学校に水筒を持参するようになったのは、約10〜20年前から（※2023年現在）と推察します。

ただし、開始時期には地域差があります。

実際に、昭和生まれの筆者は遠足以外で水筒を持っていった記憶はありませんが、同じく昭和生まれ＆別の地域で育った友達は「教室に水筒を持参していた」と話していました。

では、なぜ一般的には約10〜20年前からだと言えるのか。

次の項目で、原因とあわせてお伝えします。

小学校に水筒持参することになった原因2つ

多くの小学校が水筒持参を推奨するようになった原因は、2つ考えられます。

学童集団下痢症

1つ目は、平成8年・大阪府堺市で起きた学童集団下痢症（O157）。

27名の学童が症状を訴え、内2名は助かりませんでした。

学童集団下痢症の原因は給食でしたが、食中毒の恐ろしさを知るきっかけとなりました。

※参考：堺市公式ホームページより↓

平成8年学童集団下痢症が発生した経緯を踏まえ、学校での衛生管理を徹底するために、水道水を直接飲むことも見直されることとなりました。

平成8年は2023年現在から見て、27年前。

食中毒の恐ろしさを知り、水筒を持参する習慣が少しずつ広がって、約20年前には各小学校で水筒を持参するようになったのではないかと筆者は考えます。

震災

東日本大震災は、2011年３月に起こりました。

2023年現在から見て、12年前。

震災の影響で、子供たちが小学校に水筒を持参する習慣が一気に広まったとも考えられます。

小学校に水筒を持っていくのはなぜ？

日本の水道水は消毒されていて安全に飲めるのに、なぜ水筒を持参する必要があるの？と疑問に思う方もいますよね。

答えは、大阪府堺市の公式ホームページにありました。

学校の水道設備は水道管が長く、水道の設置場所や使用する時期によっては、水道管内等の水道水の滞留時間が長くなることで、遊離残留塩素が減少する場合も考えられます。
（中略）
長期休業に関係なく、使用頻度の低い蛇口部分では、常態として水が滞留していることも考えられます。
このことから、教育委員会では、平成8年に学童集団下痢症が発生した経緯も踏まえ、学校園での衛生管理を徹底するため、各自、持参したお茶等を飲むように指導しており、水筒等の持参を各家庭へお願いしています。

出典：堺市公式ホームページより一部抜粋

学校の水道水そのものは、安全に飲める水です。

しかし、長い水道管の中で遊離残留塩素が減少してしまったり、あまり使われない水道管の中で水が溜まったままになると不衛生になります。

万が一にも食中毒や下痢症を起こさないために、水筒を持参させる小学校が増えています。

小学校の水道管は古いものが多いし、特に夏場は水道水をそのまま飲ませるのはちょっと心配です。

でも、ただでさえ重いランドセルを背負う小学生に、水筒を何本も持たせるわけにはいきません。

全国の小学校に冷水機などを設置するのは難しいのでしょうか？筆者も一人の親として、ぜひ設置してほしいところです。

小学校に水筒はいつから・なぜ始まった？｜まとめ

小学校に水筒を持参するようになったのは、約10〜20年前から（※2023年現在）と筆者は推察します。

平成8年学童集団下痢症が発生した経緯を踏まえ、学校での衛生管理を徹底するために、水道水を直接飲むことも見直されることとなりました。

小学校に持っていく水筒を毎日用意するのは大変ですよね。

重いランドセルと一緒に水筒を持つ子供の負担も心配です。

それでも子供がお腹を壊す可能性が少しでもあるなら、小学校に水筒は必要だと感じました。