Twitterからの避難場所としても、作品投稿サイトとしても注目を集めている「くるっぷ」。
実際に使ってみた感想や、具体的な使い方を紹介します。
登録しようか迷っている方や、使い方がよくわからない……という方は、ぜひ参考にしてください。
くるっぷとは、オタク向けの創作系SNS
サービス名 | くるっぷ(CREPU) |
運営会社 | 株式会社Anokuma |
公開状況 | 試験版(βテスト中) |
利用料 | 無料・税込110円/月・税込110円/月の3プラン |
利用者制限 | 18歳以上 |
くるっぷ(CREPU)とは、イラストや小説を投稿できるTL型のSNS。作品やサンプルなどの投稿ができる機能と、タイムライン機能を併せ持ったサービスです。
作品投稿だけではなく、ひとりごとのようなつぶやきもOK
わかりやすくいえば「オタク特化型Twitter」のようなもの。
基本的な機能はすべて無料です。
課金(月110円〜)すれば、広告非表示やあいまい検索などの拡張機能も使えます。
くるっぷの使い方
くるっぷの機能や使い方を紹介します。
ホーム画面
ホーム画面には、自分とフォローした人の投稿(Twitterでいうツイート)だけが表示されます。
Twitterのようにおすすめツイートや広告が流れてくることはないし、トレンドを見るページもありません。
他人の投稿に対してできること
- いいね
- コメント(Twitterでいう「リプライ」)
- 引用リポスト(Twitterでいう「引用RT」)
TwitterでいうRT(リツイート)だけをする機能はありません。
他人の投稿を自分のTL(タイムライン)に流したい場合は「引用リポスト」を使い、コメントつきでリポストすることになります。
投稿画面
くるっぷの投稿画面は、下2つのフォーマットから選べます。
- 通常フォーマット
- WORKS(長文)フォーマット
通常フォーマット
雑記やひとりごとなどは「通常フォーマット」から投稿します。
通常フォーマット
Twitterでのツイートに近いイメージ。
くるっぷの場合、タグを入れないとフォロワー以外の目に触れる機会がなくなるため、タグ入力は必須です。
WORKS(長文)フォーマット
イラストや小説を投稿する際は「WORKS(長文)フォーマット」を使います。
\ 見たいタブをクリック /
「絵」と「文章」の切り替えは、タブ選択で簡単にできます。
タイトルやキャプション(説明文)の他に、カテゴリ・年齢制限・公開範囲なども細かく設定可能。
試しに作品をアップしてみたら、サクッと操作できて簡単に投稿できました。めっちゃラク。
投稿の編集方法
くるっぷでは、通常投稿・WORKS共に後から編集できます。
投稿の編集方法は、下のとおり。
- 画面左端のメニュー内「投稿管理」を選択
- 編集したい投稿の「編集」ボタンをクリック
TL上では編集や削除ができないので注意
同人誌のサンプル投稿画面
WORKS(作品)とは別に、同人誌のサンプルを投稿できます。
入力できる項目
- タイトル
- 表紙画像
- 内容サンプル
- キャプション(説明文)
- カテゴリ
- 年齢制限
- 創作ジャンル(女性向け・男性向け・傾向なし)
- 版型(本のサイズ)
- 値段
- ページ数
- 販売店リンク
- ……など
販売店のリンクまで入力できます。すごい。
同人誌を売りたい人も、買いたい人も、販売ページにサクッと飛べるのは嬉しいですよね。
TLの表示設定
TL(タイムライン)の表示設定も細かく選択できます。
表示(許可)する・しないを選べる項目
- ユーザーの公開範囲
- 閲覧制限(R18)
- R18ワンクッション
- いいね数などの表示
- 投稿へのコメント
- 自身の投稿の引用リポスト
- ……など
「いいね数などの表示」を非表示にすれば、投稿ごとのいいね数やフォロワー数も見えなくなります。
人と比べて落ち込む…ということがなくなって気楽
いいねや引用リポストされた時の通知
くるっぷで「いいね」などがつくと、通知欄に回数だけ表示されます。
- 「いいね」がついた時
-
「あなたの投稿が○回いいねされました。」と表示
- 「引用リポスト」された時
-
「あなたの投稿が○回引用リポストされました。」と表示
たとえば、誰かが「いいね」してくれた時は下のように表示されます。
「いいね」や「引用リポスト」した人のアカウント名やコメント内容は、いいねされた本人にもわからない仕様です。
また、アプリではないのでスマホへの通知はありません。
プロフィール画面
アカウントごとのホーム(プロフィール)画面には、アカウント名や自己紹介の下に次のようなタブが並びます。
- ホーム
- WORKS
- サンプル
- ボード
ホーム
すべての投稿が表示されます。
WORKS
WORKS(イラストや小説)だけが表示されます。
作品を一気見したい時に便利。
サンプル
同人誌のサンプルだけが表示されます。
ボード
ジャンルごとや、作品傾向ごとに投稿をまとめられる「クリップボード」が表示されます。
複数のジャンルで活動されている方の、特定のジャンルの作品だけ見たい時に便利。
くるっぷのタグ・おすすめ一覧
くるっぷは、タグ完全一致検索が基本。課金すればあいまい検索も可能になります。
最初はどんなタグで検索すれば良いかわからないですよね。
くるっぷ初心者さん向けに、おすすめタグをいくつか紹介します。
- 作品名(フルネーム)
- 作品名(愛称・省略名)
- カップリング名
- おすすめハッシュタグ紹介
- くるっぷタグ紹介bot
- 雑記
- ひとりごと
- くるったー
使っているうちに「こんなタグもあるんだ」と発見できます。
試しにいろいろ検索してみてくださいね。
くるっぷを使った感想・メリットとデメリット
くるっぷを使った感想を、メリット・デメリットにわけて紹介します。
くるっぷのメリット
- 長文が打てる
- 投稿(Twitterでいうツイート)を編集できる
- 作品を簡単にまとめられる
- 会員登録制&検索よけ対策済みなので、非オタの目を気にせず書ける
- 地雷はタグでミュートできる
文字数を気にせず、好きなことを好きなだけ書けるのがくるっぷの良いところ。
また、Twitterでは課金しないとツイートを編集できませんが、くるっぷは無料版でも編集可能。ちょっとした誤字を直すのもササっとできます。
検索よけを意識しなくて済むのも嬉しい
地雷のある人はタグをミュートすれば、そのタグが含まれた投稿は表示されなくなります。
くるっぷのデメリット
- 拡散力は弱い
- 承認欲求を満たしたい人には向かない
- 新規の仲良しさんを作りにくい
- ROM専が多い
- アプリがない
くるっぷは会員登録制のクローズドサービスであり、Twitterやインスタほどの拡散力はありません。
現時点では「いいね」を押した人が誰かわからない仕様なので、作品を投稿しても壁打ち感がすごい。ただ、逆にそれが居心地良いと感じる人もたくさんいます。
タグをつけず、公開範囲をフォロワー限定にすれば、内輪ネタで盛り上がれる空間を作り出すことも可能。
「いいね」などで存在アピールできないぶん、新規で仲良くなるのはハードル高め
くるっぷはまだまだ「アカウントだけ作って様子見している人」も多いです。タグ内の投稿数が少なくてさみしい。
くるっぷで好き嫌いのわかれる仕様
- 「いいね」「引用リポスト」をした人を特定できない仕様
- ハッシュタグ完全一致検索(※課金すればあいまい検索も可能)
くるっぷでは「いいね」や「引用リポスト」した人を特定することができません。数だけ見えます。
周りの反応
- 反応してくれた人が誰か気になる派
- 特定されないから気軽に「いいね」できて嬉しい派
……が、半々くらいの印象。
個人的には「引用リポスト」だけでも詳細を見せてほしいです。なんとコメントされたのか気になって仕方ない…!
また、くるっぷは「ハッシュタグ完全一致」のみ検索に引っかかる仕様。
たとえば作品名で検索しても、略し方が少しでも違えば検索に引っかかりません。
慣れるまでは、なかなか見たい投稿を見つけられません
タグ完全一致のメリットは、検索よけ対策を気にせず作品名やキャラ名をそのまま書けることです。
くるっぷのアプリはある?
くるっぷは現在βテスト中。
アプリ版はなく、webブラウザ版のみ提供されています。
くるっぷをアプリのように使う裏ワザ
くるっぷはPWA*対応のため、ホーム画面にアイコンを追加してアプリのように使うことはできます。
*モバイル向けWebサイトをスマホ向けアプリのように使えるようにする仕組み
ホーム画面にアイコンを追加する方法
(画面スクロールで次へ→)
(画面スクロールで次へ→)
ただし、ホーム画面追加には下のような制限があります。
- iPhoneなら「Safari」から開く必要がある
- 毎回パスワードを入力することになる
スマホのホーム画面からササッと起動できるのは便利ですが、毎回パスワードを入れるのは面倒くさいです。
やはり本物のアプリのようにはいきません
くるっぷのアプリは今後に期待
正直、くるっぷのアプリがあれば便利だなぁとは思います。一方で、くるっぷは利益よりも個人クリエイターを支えたい想いから開発されたサービスだと感じているため、あまり無理を言ってはいけないな、とも。
急激に利用者が増えて運営が追いつかないほど大変であることも、運営者さんのSNSからうかがい知れます。
月額110円(税込み)〜のサプスプリクションを、拡張機能のためだけではなく応援の気持ちを込めて契約したい!という声が多くあるのにも納得です。
くるっぷとは・使い方と感想|まとめ
オタク向けSNS「くるっぷ」は、作品投稿のしやすさや、表示設定を細かく使いわけられる利便性の良さが大きな魅力です。
一方で、ROM専や様子見で登録しただけの人も多く、メインで使うSNSとしてはまだ弱いかな…?という印象も。
実際にTwitterをメインとして、くるっぷをサブで使う人をよく見かけます。
くるっぷ一本に絞るためには、多くの人がアカウント開設だけではなく日常的な投稿を増やすことが必要かな、と(※個人的な意見です)。
現在βテスト中であるくるっぷが、これからますます盛り上がることを期待しています。
余談ですが、くるっぷで遊んでいると「この方の個人サイトが見たい!」と思う場面がよくあります。
当サイトでも「同人サイト(個人サイト)の作り方」を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。個人サイト界隈も盛り上がりますように…!
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